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レストラン・モリエール <フレンチ>

モリエール外観

レストラン・モリエール <フレンチ>

言わずと知れた北海道を代表するフレンチの名店

輝かしいあゆみ

 札幌・円山の閑静な住宅街に佇む「レストラン・モリエール」は、北海道を代表するフレンチの名店として、国内外の美食家から高い評価を受けている。1984年の開業以来、オーナーシェフ中道博氏の手によって、北海道産の食材を最大限に活かした料理が提供され、ミシュランガイド北海道版では2012年と2017年の両年(ミシュランガイド北海道版は過去2回の出版)で三つ星を獲得するなど、その実力は折り紙付きだ。

中道シェフは、北海道登別市出身。1951年生まれで、23歳の時にフランスへ渡って3年間の修行を積み、帰国後は札幌グランドホテルで更に経験を積んだ。フランスでの修行中には世界料理コンクールで金賞を受賞するなど、確かな腕を持つ料理人だ。

その後、地元北海道への愛情を胸に、札幌に「モリエール」を開業。以来、北海道の豊かな自然が育む食材を活かしたフレンチを追求し続けている。

【実食レポ】ランチコースMenu Saison ¥14,800 (税込)

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テーブルセットされている円山の木をかたどったバター

 今回はランチコースの中で一番価格の高いMenu Saison(¥14,800)をオーダー。モリエールのランチコースは3種類あり、魚介料理と肉料理に違いがある。

Menu Saison
¥14,800 (税込)
Menu Molière
¥9,600 (税込)
Menu Forêt
¥7,200 (税込)
スープスープスープ
フリットフリットフリット
季節野菜季節野菜季節野菜
前菜料理前菜料理前菜料理
毛蟹魚介料理洋梨 紅茶
洋梨 紅茶洋梨 紅茶肉料理
十勝牛蝦夷鹿馬鈴薯
馬鈴薯馬鈴薯デザート
デザートデザート

ワインハーモニー(ペアリング)

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ワインハーモニーのメニュー

 モリエールのメニューでは“ハーモニー”と記載されているワインペアリング。コースに合わせたワインがお手頃で楽しめるのでぜひオーダーしておきたい。今回は4glassを選び、乾杯ドリンクは含まれていないので、別でシャンパンを注文。

コース内容

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カブのポタージュ

「お熱いです」としっかり声掛けがあったカブのポタージュは、本当に熱々だ。その分、時間をかけてゆっくり楽しむことができる。

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ふきのとうと帆立のフリット

 こちらも熱々の揚げたてを手で直接いただくスタイル。木の枝に盛り付けされ見た目にも楽しい一皿だ。ふきのとうのほろ苦さと帆立の甘み・旨味が調和した絶品。

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24種野菜の温サラダ

24種類の季節野菜を使った温野菜サラダ。周りのソースをすべて真ん中に合わせて召し上がってくださいとのこと。野菜の旨味が存分に引き出されている。

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シャトー フォンレオーのLe Cygne

1杯目のワインハーモニー(ペアリング)は、シャトー フォンレオーのLe Cygne。1855年設立と歴史の古い、クリュ・ブルジョワ格付けシャトーの白ワインだ。キリっとした酸味と樽の香りが感じられる余韻が心地よい。

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カキフライ

ふわふわのカキフライは、奥に配置されている凍らせた卵黄が珍しい付け合わせ。濃厚な旨味が絶妙にマッチする。

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Faustine Blanc

2杯目のワインハーモニーはコンテ・アバトゥッチのFaustine Blancというワインだ。旨味と塩味が料理をより引き立てる。

名物・毛蟹のリゾットは、毛蟹の旨味が凝縮した濃厚な仕上がりで、思わずうなるほどに美味しい。

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フランソワ・カリヨン ブルゴーニュ コート・ドール シャルドネ

3杯目のワインハーモニーはフランソワ・カリヨン ブルゴーニュ コート・ドール シャルドネ。数世紀に渡ってピュリニーに根差すカリヨン家の実力が感じられる品格ある味わい。

メインは十勝牛のフィレ肉。ナイフがすっと入るほど柔らかい絶妙な火入れで、赤身の上品な旨味が広がる。松の木で燻された香りがほのかに漂い、赤ワインとのマリアージュも完璧だ。

付け合わせのカブは炭に直接入れてゆっくり焼いているとのこと。香ばしく、噛むほどに大地の滋味を感じさせるような芳しさが広がる。さらに、後追いで馬鈴薯のグラタンも添えられ、じゃがいもの自然な甘みとクリーミーさが肉料理をやさしく引き立てる。

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グレ・バイ・コス・デストゥルネル

最後4杯目は赤ワインで、サン・テステフのトップに君臨するシャトー・コス・デストゥルネルのつくるAOCメドック。十勝牛と素晴らしくマッチする。

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クレームダンジュ

デザートのクレームダンジュは、テーブルまでワゴンごと運ばれてきて、目の前でお皿に盛り付けをしてくれる。「スプーン何玉分召し上がられますか?」と、コースの最後ということもありお腹の空き具合も気遣ってくれる接客だ。

クセのないフレッシュチーズを使用しており、ふわふわのとても軽やかな食感が食後の口直しの役割を十二分に担っている。北海道産のハスカップソースの酸味との調和も素晴らしく、シンプルながらも素材の良さと丁寧な調理が際立つデザートで、まさにモリエールの料理への姿勢をも表している。

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文旦のジュレ

最後の締めくくりは文旦のジュレと紅茶。

最終的なお会計

 今回の訪問では、ここまで紹介したランチコース、ワインハーモニー4glass、乾杯のシャンパンをオーダーした。サービス料など含む最終的なお会計は2名で51,700円だったので、1人当たりだと25,850円となる。予算の参考にしてもらえたら幸いだ。

 モリエールの料理は、今回であれば毛蟹のリゾットや十勝牛のフィレなど、北海道産の旬の食材を中心に構成されているのが大きな魅力だ。その料理とサービスは、まさに「そのために旅行する価値のある卓越した料理」と評されるにふさわしいもの。札幌を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてほしい。

【最新】店舗情報

予約の仕方

モリエールの予約は電話のみ受け付けであることにご注意を。

レストラン・モリエール
円山公園駅から徒歩7分
北海道札幌市中央区宮ケ丘2丁目1−1 ラファイエット宮ケ丘 1F
011-631-3155
公式HP:https://sapporo-moliere.com/

 

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